
脳卒中リハビリテーション診療に関連する機器の一例
脳卒中リハビリテーションでは、患者の状態や回復段階に応じて、歩行や上肢機能、筋力、認知機能、嚥下機能など、さまざまな側面を考慮しながら取り組みが行われています。
近年は、訓練の反復性や安全性、フィードバックの確保といった観点から、リハビリテーションの実践を支援する機器が、臨床現場で選択肢の一つとして活用される場面も見られるようになっています。
本ページでは、リハビリテーションの現場で検討されることのある機器について、分野ごとに整理し、構成や特長を中心にご紹介しています。
実際の臨床での検討や情報収集の一助として、各機器の概要をご覧ください。
歩行訓練を支援する機器の一例
歩行訓練では、転倒リスクへの配慮や、反復的な練習を行いやすい環境づくりが重要とされます。
また、歩行動作を支える下肢筋力や持久力へのアプローチも、あわせて検討されます。
そのような場面で、歩行練習そのものを支援する機器や、歩行を構成する要素に関わるトレーニング機器が活用されることがあります。
01 | LiteGait |
多方向の動きを想定した歩行訓練システム
上下・左右・前後の動きを確保しながら歩行練習を行うためのシステムです。
独自の二重吊り下げ構造により、姿勢の安定や荷重コントロールに配慮した設計となっています。
トレッドミル上や平地で使用でき、
さまざまな環境での歩行練習を想定した機器として、臨床現場で選択肢の一つとして用いられることがあります。
02 | C-Mill |
視覚フィードバックを取り入れた歩行・バランス訓練機器
トレッドミルと映像提示機能を組み合わせた歩行・バランス訓練機器です。
歩行面への投影や前方モニター表示を用いて、視覚情報を活用した練習が行える構成となっています。
トレーニング中の動作や結果をフィードバックとして確認できる点から、
歩行やバランスに関わる課題に取り組む場面で活用されることがあります。
03 | HUR |
空圧抵抗を用いた負荷調整型トレーニング機器
空圧抵抗を用いたトレーニング機器シリーズです。
無段階で負荷を調整でき、動作中の関節負担に配慮した設計となっています。
座位で使用できる機器も多く、歩行動作を支える下肢機能へのアプローチを含め、リハビリテーションの一環として活用されることがあります。
上肢機能訓練を支援する機器の一例
上肢機能に関する訓練では、反復動作や課題設定、運動量の調整、フィードバックの活用などが重要とされます。
ここでは、上肢の動きに着目した訓練を支えるロボット機器について、その構成や特長を整理しています。
(クラスⅡ 管理医療機器/特定保守 管理医療機器)
(クラスⅡ 管理医療機器/特定保守 管理医療機器)
04 | Amadeo |
手指運動を中心としたロボット支援型訓練機器
手指の運動を対象としたロボット支援型の訓練機器です。
パッシブからアクティブまで、状態に応じた運動モードを設定できる構成となっています。
反復的な手指運動に取り組む場面や動作の状態を把握するための評価を行う場面で、臨床現場において選択肢の一つとして使用されることがあります。
05 | Diego |
上肢全体の運動を想定したサスペンション型ロボット
上肢を支持しながら運動を行うためのロボット機器です。
重力負荷を調整しつつ、肩から手にかけた運動を行える設計となっています。
モニターを用いた課題提示と組み合わせて使用されることもあり、上肢運動に取り組む際の環境づくりとして活用される場合があります。
06 | EsoGLOVE |
(クラスⅡ 管理医療機器/特定保守管理医療機器)
手指の動きを外的に補助する装着型デバイス
手指に装着して使用するエクソスケルトン型デバイスです。
利用者の動きに応じて、手指の開閉動作を補助する構造となっています。
手指の反復運動や動作練習を行う場面で、
選択肢の一つとして臨床現場で用いられることがあります。
高次脳機能・認知機能に関連する
訓練を支援する機器の一例
高次脳機能や認知機能に関する訓練では、運動と認知課題を組み合わせた取り組みが検討されることがあります。
ここでは、認知課題を取り入れた訓練を支える機器について、その特長を中心に整理しています。
07 | コグニバイク |
運動と認知課題を組み合わせたエルゴメーター
エルゴメーターによる運動と、モニター上に表示される認知課題を組み合わせて行うことができる機器です。
運動と認知課題を同時に行う訓練の一例として、高次脳機能に配慮した取り組みの中で活用されることがあります。
痙縮や疼痛に対する対応を支援する機器の一例
痙縮や疼痛に対する対応では、物理刺激や電気刺激を用いたアプローチが検討される場面があります。
ここでは、物理刺激や電気刺激を用いた機器について、構成や使用環境の観点からご紹介します。
(クラスⅡ管理医療機器/特定保守管理医療機器)
09 | インテレクトCOMBO2 |
電気刺激および超音波を用いた複合型機器
電気刺激と超音波の両方に対応した多目的治療機器です。
電気刺激では、TENS(経皮的末梢神経電気刺激)を含む複数の刺激モードを備え、刺激条件の設定や目的に応じた使い分けを想定した構成となっています。
バッテリー駆動が可能な機器では、院内に限らず、訪問先での使用を想定した運用も考えられます。
08 | インテレクトRPWモバイル |
(クラスⅡ 管理医療機器/特定保守管理医療機器)
拡散型体外衝撃波を用いた刺激機器
拡散型体外衝撃波を用いた機器です。
刺激強度と周波数(回数)を調整しながら使用することができます。持ち運びがしやすい設計で、院内での移動や、運用方法によっては病室等での使用も想定されます。
摂食・嚥下機能に関連する訓練を支援する機器の一例
摂食・嚥下機能に関する訓練では、評価や訓練の進め方を考慮しながら取り組みが行われています。
ここでは、嚥下に関わる訓練や評価を想定した機器について整理しています。
10 | バイタルスティムプラス |
(クラスⅡ 管理医療機器/特定保守管理医療機器)
嚥下関連筋への刺激とモニタリングを想定した機器
嚥下関連筋への電気刺激と表面筋電図の記録に対応した機器です。
刺激レベルや実施時間などの設定項目を備え、表面筋電図(sEMG)を記録してフィードバックに活用する運用が可能です。
まとめ
紹介した機器はいずれも、リハビリテーションを進める上での考え方や方法を補完するためのものです。
実際の使用にあたっては、患者さまの状態や訓練内容、施設の体制を踏まえて検討することが重要です。
特定の治療法としての推奨ではなく、構成や機能の特徴をご理解いただいた上で、より具体的な情報が必要な場合は各製品の詳細ページをご参照ください



























