
心大血管疾患リハビリテーション(「心臓リハビリ」)を保険診療で提供するには、所定の施設基準を満たし、地方厚生局に届け出を行う必要があります。
本ページでは、心大血管疾患リハビリテーション料(Ⅰ)・(Ⅱ)それぞれにおける施設基準の要件をわかりやすく整理してご紹介します。
機能訓練室に必須の設備
医療機関内にあれば良い設備
※他リハビリとの共用は可能ですが、同時間帯に実施する場合は面積と機器をそれぞれ別に確保するが必要あります。
✓ 料Ⅰとの相違点
Ⅰと同様に以下設備が必要です。
機能訓練室に必須の設備
医療機関内にあれば良い設備
Ⅰと同様に以下面積が必要です。
※他リハビリとの共用は可能ですが、同時間帯に実施する場合は面積と機器をそれぞれ別に確保するが必要あります。
✓ 料(Ⅰ)との違い
(Ⅰ) | (Ⅱ) | |
算定日数上限 | 150日 | |
所定点数 | 205点 | 125点 |
算定日数超過後 13単位/月まで (※要介護被保険者等は除く) | 205点 | 125点 |
算定日数超過後 13単位/月まで (※要介護被保険者等) | 205点 | 125点 |
医師要件 注1) | 循環器内科又は心臓血管外科の医師が、心大血管疾患リハビリテーション実施時間帯に常時勤務しており、心大血疾患リハビリテーションの経験を有する専任の常勤医師1名以上 | 心大血管疾患リハビリテーションを実施する時間帯に循環器内科又は心臓血管外科を担当する医師及び心大血管疾患リハビリテーションの経験を有する医師1名以上(非常勤でも可) |
専従常勤セラピスト 注2) 注3) | PT・看護師いずれか又は合わせて2名以上共に 経験を有する者(1名は専任でも可) | PT・看護師いずれか1名以上経験を有する者 |
施設面積 注4) | 病院30㎡以上・診療所20㎡以上 訓練実施時は、患者一人につき概ね3㎡以上確保すること | |
人員・面積の共有 | 実施時間内は人員・施設面積の共有はできない | |
設備基準 | 酸素供給装置 除細動器 心電図モニター装置 トレッドミル又はエルゴメータ 血圧計・救急カート (なお、運動負荷試験装置は医療機関内に設置されていること) | |
対象疾患 | 急性発症した心大血管疾患又は心大血管疾患の手術後の患者 慢性心不全、末梢動脈閉塞性疾患その他の慢性の心大血管の患者により、一定程度以上の呼吸循環機能の低下及び日常生活能力の低下を来している患者 ※Ⅰに関しては、届出医療機関は循環器内科又は心臓血管外科を標榜するものに限られる | |
注1)週3日以上かつ週22時間以上勤務している専任の非常勤医師を2名以上組み合わせた場合、常勤1名としてみなす。なお、経験を有する医師の要件があるものについては、経験を有する非常勤医師の組み合わせに限られる。
注2)週3日以上かつ週22時間以上勤務している非常勤セラピスト又は看護師をそれぞれ2名以上組み合わせた場合、常勤1名としてみなす。ただし、常勤配置に算入することができるのは、それぞれ1名までに限る。(脳血管疾患等リハビリテーション(Ⅰ)のみPT4名、OT2名、ST1名までみなすことができる。)なお、経験を有する者の要件があるものについては、経験を有する者の組み合わせに限られる。
注3)当該リハビリテーションの実施単位数は、従事者1人あたり1日18単位(週108単位)までを標準とし、1日24単位を上限とする。当該従事者が心大血管疾患リハビリテーションを実施する場合には、従事時間20分を1単位として換算し、その時間を基に計算する。
注4)施設面積の測定はすべて壁心ではなく、内法による測定。ただし平成26年3月31日時点で既に当該リハビリテーション料の届出を行っている保険医療機関については、当該機能訓練室の増築又は全面的な改築を行うまでは、内法での面積を満たしているものとして扱う。
参考資料:厚生労働省 令和6年度診療報酬関連情報
上記の施設基準は、心大血管疾患リハビリテーションを安全かつ効果的に実施するために定められた最低限の要件です。
また、専従・常勤医師や経験を有するスタッフの配置状況、施設面積や必要機器の整備状況は、行政への届出時に確認される重要なポイントです。書類として根拠を示せるよう、日常的な管理・運用体制を整えておくことが求められます。
さらに、他のリハビリテーションとの人員や面積の共用可否、時間帯による兼任など、実際の運用における柔軟性も一定の範囲で認められています。ただし、基準を逸脱しない範囲での対応が必要となるため、事前に確認しておくと安心です。
施設での心大血管疾患リハビリテーションの導入・運営を検討されている方は、基準の理解に加えて、実際の運用事例や準備すべき書類の整理も重要です。
インターリハでは、施設基準に基づく導入支援や事例紹介も行っております。
導入に関してのご相談や詳細情報をご希望の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。